
The Monsoon Story
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モンスーンの物語
雲が来て、雨が降り、そして光が戻る。ひとつづきの情景を、五つの章でたどります。
SCENE I
雨、はじまる
遠くの山並みが灰色に霞み、風が湿り気を運んでくる。最初の一滴が広葉樹の葉に落ちる音は、ほとんど誰にも気づかれない。けれど、それがすべてのはじまりです。
SCENE II
庭園を打つ雨
強くなった雨が、手入れされた庭の葉という葉を打つ。緑はいっそう深くなり、空気は洗われたように澄んでいく。庭は声を潜め、雨の音だけが響く。
SCENE III
濡れた石の道
雨水は行き場を探し、暗い石畳のあいだを小さな流れとなって進んでいく。その道筋は毎回すこしずつ違う。自然が描く、一度きりの地図のように。
SCENE IV
靄が谷を包む
雨が弱まるころ、谷は白い靄に沈む。開け放たれたパビリオンから見下ろすと、山の稜線だけが淡く浮かび上がる。ここには、音のない時間だけがある。
SCENE V
光が雲を割る
そして、雲の切れ間から一筋の光が差し込む。濡れた世界のすべてが、金色に縁取られる。Bright Monsoonという名前は、この一瞬から生まれました。